SSR 2017年度 | 開催報告/参加者の声
2017年11月25日(土)~26日(日)にかけて第2回Skeletal Science Retreatが倉敷シーサイドホテルにて開催されました。アカデミアと企業から総勢24名の参加者が集まり、実りの多い有意義なRetreatとなりました。
特別講演
小守壽文先生(長崎大学)による講演
「骨格形成、維持の分子機構」
「研究の進め方・楽しみ方、キャリアディべロップメントについて」
飯村忠浩先生(愛媛大学)による講演
「運動器研究における組織・細胞の形態学的観察法-私なら、こうする-」
少人数グループディスカッション
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少人数グループに分かれた各テーブルでは、各自のパソコンを囲んで参加者の研究テーマについて発表する機会を設けました。アカデミアと企業の垣根を越えて今後の研究展開や実験手法などについて多様なディスカッションが繰り広げられました。
ポスターセッション
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夕食後のリラックスした雰囲気の中、ワイン&チーズを囲みポスターセッションが行われました。
集合写真
参加者の皆さん
優秀ポスター賞
木田 祥穂(JCRファーマ株式会社 研究本部 創薬基盤研究所 薬理安全性グループ)
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優秀ディスカッション賞
石原 嘉人(岡山大学病院矯正歯科)
廣瀬 勝俊(大阪大学大学院歯学研究科 口腔病理学教室)
宮本 諭(大阪大学医学系研究科 健康スポーツ科学(スポーツ医学))
矢野 雄輝(東京医科歯科大学 システム発生・再生医学分野)
山川 晃(東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 臨床医工学部門)
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(敬称略、50音順)
「私は骨代謝分野初心者ですが、専門にされている先生方ならではのご指摘をいただくことができました。」
木田 祥穂 JCRファーマ株式会社 研究本部 創薬基盤研究所 薬理グループ
今回、ご縁があってSkeletal Science Retreatに参加させていただきました。
私は研究経験が浅く、特に骨代謝分野には初心者であったため不安でしたが、気さくな先生ばかりで、とても充実した2日間を過ごすことができました。特に、少人数でのグループディスカッションでは終始活発に議論されていたことが印象的でした。少人数だからこそわからないことをすぐに質問したり、時には発表者が聴衆に質問したりと、あっという間の60分間でした。また、懇親会後に行われたポスターセッションでは、リラックスした雰囲気の中でも真剣に議論が行われました。私もポスターセッションで発表させていただき、骨代謝を専門にされている先生方ならではのご指摘をいただくことができました。ポスター賞をいただいたことは身に余る光栄で、今後の励みにしたいと思います。
末筆ながら、このようにすばらしい会を企画・運営してくださった先生方に心よりお礼申し上げます。
「参加者は若手研究者が多く、研究に対する熱意、考え方、日々の本音に触れることができました。思い切って参加してみて良かったです。」
廣瀬 勝俊 大阪大学大学院歯学研究科 口腔病理学教室
骨研究を始めたての大学院生が、本当に参加できる会なのだろうか?一晩中、骨について語り合うことができるのだろうか?そう思っていましたが、当たって砕けろ、諸先生方の胸を借りるつもりで参加させていただきました。
数多くある企画のなかで、特に少人数のグループに分かれたディスカッションが特に印象に残っています。骨研究の第一線で活躍されている先生方が司会をなさり、カジュアルな雰囲気の中で自由に議論をすることができました。アカデミアと企業の垣根を越えて今後の研究展開や実験手法などについて多様なディスカッションが繰り広げられました。みっちり1時間、自分の研究テーマについて発表させていただき、自分自身も今まで気が付かなかったことを認識することができました。参加者は若手研究者が多く、研究に対する熱意、考え方、日々の本音に触れることができました。思い切って参加してみて良かったです。
「ほんとにみんな、一晩中、骨について語り合うんだ!」、そんな貴重な体験ができた2日間でした。
「思いがけない問いかけやアイデアをいただける絶好の機会になりました」
宮本 諭 大阪大学医学系研究科 健康スポーツ科学(スポーツ医学)
骨代謝スクールは、「他流交流試合」、「異業種交流研修会」のような感じです。多分野からの参加発表があることで、垣根を超えた様々な話や触れ合いがあり、学ぶべきことが多い、楽しい時間となりました。
今回私が参加することになった経緯には、①医局の先生の強い勧めがあったこと、②他大学の先生との繋がりがもちたかったこと、③研究に対して助言が欲しかったこと、など3つの理由がありました。私自身、研究はどうしても自身の目線になりやすく、手法も偏りやすいと考えていたからです。実際、思いがけない問いかけやアイデアをいただける絶好の機会になったように思います。夕食時の宴席では、ご自身の経験にもとづいた失敗談や教訓的な内容に始まり、研究を遂行する上で励みとなるお話を伺うことができました。
このような大変貴重な機会を与えていただき、ご講演ならびに運営、指導されていた先生方はじめ事務局の方々に心から感謝いたします。ありがとうございました。
「少人数のグループディスカッションは、気になるところがあればすぐに質問でき、実験について細かなところまで聞くことができたので、専門分野ではない内容も深く理解することができました。」
矢野 雄輝 東京医科歯科大学 システム発生・再生医学分野
一般的な口頭発表では少ない時間の中で質問をしなければならないのに対して、今回の少人数のディスカッション形式では気になるところがあればすぐに質問でき、実験について細かなところまで聞くことができたので、専門分野ではない内容も深く理解することができました。60分ワンクールの発表はあっという間で、どのテーブルでも活発に議論していたところが印象的でした。全ての先生のお話を聞けなかったのは残念ですが、是非また参加したいと思えるミーティングになりました。
Runx2の歴史だけでなく、研究者のキャリアプランをお話しいただいた小守先生、状況に合わせた顕微鏡を使ってのイメージングについてお話しいただいた飯村先生のご講演を聞くことができただけでもこの会に参加してよかったと思いました。
最後になりましたが、運営委員の先生方を始めご講演いただいた小守先生・飯村先生、そして事務局の方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
「骨代謝研究の面白さを改めて感じたばかりでなく、骨代謝の研究に関わる同年代の先生方と交流を持てたことは貴重な機会でした。」
山川 晃 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 臨床医工学部門
今回で2回目となるSSRは倉敷にて1泊2日の日程で開催されました。この期間中、特別講演・ポスター発表・グループディスカッションと充実したプログラムを通して、骨代謝研究の面白さを改めて感じたばかりでなく、骨代謝の研究に関わる同年代の先生方と交流を持てたことは貴重な機会でした。
また、特別講演の小守壽文先生と飯村忠浩先生、ポスター発表・グループディスカッションに参加いただきました齋藤充先生、運営委員の先生方と交流会などを通して学会とは異なり近い距離間でお話をさせていただけたことは非常に貴重な経験となりました。
この交流が今後さらに発展していくようにと来年の骨代謝学会期間中にも、今回のSSR参加の先生方が集う機会を企画して頂けるとのことで、今から楽しみにしております。
最後に、このような素晴らしいプログラムを企画・運営してくださいました先生方や事務局の皆様に心より感謝申し上げます。