骨代謝スクールのご案内
Skeletal Science Retreat 骨代謝スクールについて
Skeletal Science Retreatは、骨代謝をはじめとした運動器科学研究に携わるアカデミアまたは企業等に在籍する、基礎あるいは臨床の若手研究者を対象に、研究概念や最新技術についてのセミナーに加え、座学のみならず各自の研究テーマをディスカッションし、切磋琢磨・相互交流を目的とした能動的参加型・合宿形式のミーティングです。
Skeletal Science Retreat開催にあたって
日本骨代謝学会の研究領域は、骨や歯といった硬組織やミネラル研究だけでなく、筋肉や靭帯・腱、関節など、運動器全体を対象にして研究が進められています。また、骨は単なる運動器の一部ではなく、外界の環境変動やストレス、加齢による変化を受け、他の生体系と協調したり能動的に制御し、オステオネットワークを形成しているという概念も発展しました。
内分泌系のみならず、免疫系、神経系などあらゆる生体制御系との相互作用や遠隔臓器への影響まで視野に入れた研究が必要になっています。 まさに、分野横断的な研究の宝庫であり、多臓器連関研究の最前線に位置しています。医学歯学系の幅広い基礎研究分野と企業研究者が関わるほか、 関連する臨床科も内科、小児科、整形外科、産婦人科、歯科等と幅広いため、日本骨代謝学会でしか作り出すことのできない学際的環境が醸成されています。 このような日本骨代謝学会の特別な環境は、若手の研究者にとっても新たな交流と研究の芽を育てるのにとって大変大切なものだと考えられます。骨代謝領域や本学会の将来は若手の研究者の発展にかかっています。本SSRは、近い将来日本骨代謝学会のリーダーシップをとる若手研究者の相互交流と育成の場として、Young Investigator Committee(YIC)が中心となって企画・運営していただいて発展してきました。
大学やいつもの学会とは一味違った環境の中で、インフォーマルな討論を重ねることで、研究を楽しみ挑戦を続ける糧をえて、次世代リーダーが育っていくことを祈っています。
日本骨代謝学会理事長 高柳 広 (2025年 1月吉日)
―明日の骨代謝研究を目指して―
このたび日本骨代謝学会では、骨代謝スクール「Skeletal Science Retreat」を開催することになりました。本学会は、医科・歯科・基礎など多くの分野の研究者によって構成されており、国内の骨代謝研究を中心となって牽引してきました。近年では研究対象は骨代謝やミネラル代謝のみならず、軟骨、筋、靭帯など運動器全般に広がるとともに会員のバックグラウンドも多彩になり、まさに「骨代謝研究=運動器科学研究」という様相を呈しています。
さて国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)をはじめとして、最近では研究者に最先端の研究手法を用いて、しかも実用的成果という出口を見据えた研究戦略を立てることが強く求められるようになってきました。今後このような時代のニーズに対応して本領域が発展していくためには、領域や分野を超えた横断的・融合的研究が必須であり、広い視野と見識を持った人材の育成が不可欠です。Skeletal Science Retreatでは、運動器科学研究に携わる熱意ある若手研究者を対象として、アカデミアと企業、基礎と臨床という垣根を取り払い、豊富な内容を盛り込んだ1泊2日のプログラムを経験していただきます。プログラムを通じて最新の研究手法を修得することで、各人の研究のステップアップを目指すとともに、様々な分野の研究者間の交流から生まれる相互作用によって、研究領域全体の活性化を目指しています。「最前線の骨代謝研究に触れたい」「新しい研究手法を身につけたい」「他の領域の研究者と交流したい」という方々は、是非とも奮ってご参加ください。
最後になりましたが、このような素晴らしいプログラムを企画してくださいました担当委員の皆さまに心より御礼申し上げます。
それではLet’s enjoy science!
日本骨代謝学会理事長 田中 栄 (2016年 6月吉日)
骨代謝スクール運営委員長 伊東 伸朗、塚崎 雅之
骨代謝スクール運営委員 伊賀 隆史、大幡 泰久、黒田 有希子、坂本 優子、谷 彰一郎、千葉 恒、松下 祐樹、松本 佳則、李 智媛