Skeletal Science Retreat 日本骨代謝学会主催による骨代謝スクール

2018年11月24日(土)~25日(日)参加申し込みは6月1日スタート! 詳細は当サイトにて告知します。

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SSR 2016年度 | 開催報告/参加者の声

2016年11月26日(土)、27日(日)にかけて記念すべき第1回Skeletal Science Retreatが熱海にて開催されました。アカデミアと企業から総勢26名の参加者が集まり、実りの多い有意義なRetreatとなりました。

特別講演

松本俊夫先生(徳島大学)による講演「骨代謝研究の温故知新」

佐久間哲史先生(広島大学)によるテクニカルセミナー「ゲノム編集の最新技術」

今泉和則先生(広島大学)による講演「キャリアデベロップメントについて」

少人数グループディスカッション

少人数グループに分かれた各テーブルでは、各自のパソコンを囲んで参加者の研究テーマについて発表する機会を設けました。アカデミアと企業の垣根を越えて今後の研究展開や実験手法などについて多様なディスカッションが繰り広げられました。

ポスターセッション

夕食後のリラックスした雰囲気の中、ワイン&チーズを囲みポスターセッションが行われました。

オーラルセッション

学会発表形式で30分の口演を行いました。終始活発なディスカッションが展開され有意義な時間となりました。

集合写真

参加者の皆さん

優秀口演賞

金 英寛(東京大学大学院医学系研究科整形外科学)

優秀ポスター賞

山下 寛(広島大学大学院医歯薬保健学研究院)

優秀ディスカッション賞

東 浩太郎(東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム)
石河 真幸(東北大学大学病院歯科保存修復学分野)
河田 かずみ(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔生化学分野)
田中 利江(科研製薬新薬創生センター薬理部)
寺町 順平(徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔組織学分野)
水野 紘樹(大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科)

(敬称略、50音順)

受賞者お写真

金 英寛さん
山下 寛さん
東 浩太郎さん
石河 真幸さん
河田 かずみさん
田中 利江さん
寺町 順平さん
水野 紘樹さん

「大学院生、研究の第一線でご活躍されている先生方、企業の方など、多様に入り混じって楽しく議論ができ、貴重な経験でした。」
東京大学大学院 医学系研究科整形外科学 金 英寛

熱海での1泊2日のプログラムは、グループディスカッション、ポスターセッション、オーラルセッション、特別講演など、初回ながら豊富な内容で開催されました。

大学院生、研究の第一線でご活躍されている先生方、企業の方など、多様に入り混じって楽しく議論ができ、貴重な経験でした。特にグループディスカッションは、物理的な距離の近さが心地よく、活発な議論へとつながっていた印象があります。諸先生方の胸をお借りするつもりで参加いたしましたが、優秀口演賞をいただいたことは身に余る光栄であり、今後の研究の励みとしたいと思います。

最後に、有意義なプログラムを企画、実現いただいた運営委員の先生方に心よりお礼申し上げます。

「初体験だった少人数制のグループディスカッションは最初は戸惑いもありましたが、皆で好き勝手質問している間に議論も想像も盛りあがり、あっという間に時間が過ぎていきました。」
広島大学医歯薬保健学研究院生体分子機能学 山下 寛

ポスター賞を頂いたことも然る事ながら、Skeletal Science Retreat 2016で印象に残ったのは初体験だった少人数制のグループディスカッションです。最初は戸惑いもありましたが、皆で好き勝手質問している間に議論も想像も盛りあがり、本当にあっという間に時間が過ぎていきました。これだけ背景や所属の違う人達でグループディスカッションする機会は他に無く、純粋に議論も中身も楽しめました。貴重な機会だったと思います。
発表、交流会、早朝の温泉も含めて終始フランクな雰囲気で、同世代の参加者はもちろん、運営委員会や特別講師の先生方との距離も非常に近い会でした。人生訓や研究動向についての考えから四方山話まで、本大会とは一味違った話も伺うことができ、会全体を通して非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

末筆ながら、企画・運営に携わられた先生方や事務局の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

「様々な分野の研究者が未完成の研究内容も含めて討議するという画期的な新しい企画に興味を持ち、参加させていただきました。」
東京都健康長寿医療センター研究所 東 浩太郎

様々な分野の研究者が未完成の研究内容も含めて討議するという画期的な新しい企画に興味を持ち、第一回Skeletal Science Retreatに参加させて頂きました。

数ある企画の中で、少人数のグループに分かれたディスカッションが特に印象に残っております。気さくな人柄の運営委員の先生方が司会をなさり、インフォーマルな形で自由に議論をすることができました。この会では、思いがけず、優秀ディスカッション賞を頂くことができました。私の質問や問題提起が会の活性化に少しでも貢献できたのであれば、とても嬉しく思うとともに、ご評価いただけたことは大変励みになります。

また、熱海というちょっと非日常の空間を短時間ではありましたが味わえたことは、リフレッシュにもなりました。
この会で得た知識や考え方、サイエンスを共に楽しんでいる仲間の存在を胸に、今後も研究に取り組もうと思っております。

「一抹の不安であった相部屋ですが、相方の先生の年齢や立場も近いこともあり、お互いの普段の悩みや自身のcarrierのことなど全員での飲み会ではなかなかできない話ができ、結果的にこの会の醍醐味のように感じました。」
東北大学大学病院歯科保存修復学分野 石河 真幸

仙台ではいよいよ寒さを感じ始めた季節でした。Skeletal Science Retreat開催前日に臨床でクタクタになった体を新幹線に乗せ、人生で初めて訪れる熱海に向かいました。静まりかえった夜の熱海到着後、温泉につかって疲れを癒し、明くる日に行われる会を、存じ上げない先生と明日は相部屋であることへの一抹の不安が入り混じりながら想像しました。

前日入りのお蔭もあり会場へは参加者の中で一番乗りでした。波の音と少しの車の音が良い具合で静かに混ざりあったホテルで主催者の皆様が忙しく準備をされていたのが印象的でした。
会が始まり、松本俊夫先生から骨代謝の歴史を拝聴し、人々の知恵と努力の蓄積に思い浸っていた矢先に、早速グループディスカッションの時間となっていました。私は始めの発表者でありましたので急いで準備し意識を現実に戻す作業に追われました。発表はどうにか時間内にまとめることが出き、また途中でのとても活発で的確な質問が飛び交うエキサイティングな、scienceな時間を堪能できとても満足できました。他の皆さんの発表も普段あまり聞けない内容が多く勉強させていただきました。その後に続いた佐久間哲史先生の最新のgene editingの話に未来像を膨らますこともできました。
すっかり夜になって美味しい夕食を参加者全員と共にし、同時に美味しいお酒もいただき、ポスター発表の開始時間には集中力が抜けてきていることを実感しておりました。しかし、発表者の熱意やポスターの内容からその眠気やら酔いは覚め、またscienceな時間を過ごすことになりました。
次の日は、今泉和則先生からご自身のcarrier developmentの話をお聞きし、そのtoughさに感銘を受け、もっと若い人にも先生の話を聞いて欲しいと感じました。その後の口頭発表も自身の研究に参考になるポイントが含まれており、2日間幸せな時間だったと思いながら会が閉じようとしておりました。今回の経験だけでも十分に満たされた私ですが、最後の最後に賞までいただくことができ、帰りの新幹線は忘れられない想いに浸りながら仙台に到着しました。
一抹の不安であった相部屋ですが、相方の先生の年齢や立場も近いこともあり、お互いの普段の悩みや自身のcarrierのことなど全員での飲み会ではなかなかできない話ができました。結果的に、この会の醍醐味のようになっていくのでは感じる一面でした。

参加者数名にご質問いただいたので、この場を借りて。私は会の間、みかんを持っておりましたが、あれは願掛けのようなものでは全くなく、会場に十分に備わった飲み物やお菓子のおかげで、ただ医局から拝借してきたものを食すタイミングを失っていただけであります。

「グループディスカッション形式の発表は、演者と聴衆が近く、疑問点などの指摘を受け付けやすく、普段、自分が実験を行う上で困難に思っていることへの対策等が尋ねやすかった。」
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔生化学分野 河田かずみ

Skeletal Science Retreatの最大の特徴の一つは、グループディスカッション形式の発表があることだと思う。私は、この形式での発表を行ったのだが、学会発表とは違い、演者と聴衆が近く、疑問点などの指摘を受け付けやすく、また、普段、自分が実験を行う上で困難に思っていることへの対策等が尋ねやすかった。二つ目の特徴は、学会でお見掛けする大御所の先生方のリラックスした姿を目撃出来ることだと思う。お酒も入り、普段見られない先生方のお茶目な姿をお見掛けし、ほっこりした。

私自身は乳児連れでの参加となったが、骨代謝スクール委員会の先生方のご配慮を頂き、子連れでも参加しやすいRetreatだった。ただ、子連れということにより懇親会への参加を辞退させて頂いたため、Retreatに参加している先生方との交流が取りづらかった点は残念である。

「アカデミアの先生方の研究に対する熱意、考え方、日々の本音に触れたことは、企業の人間として、大変新鮮な経験となりました。」
科研製薬株式会社 新薬創生センター 薬理部 田中 利江

アカデミアで最先端の研究に従事されている先生方が多い中、in vivoの組織学解析をメインとする私の発表に興味を持って頂けるのか少し不安でしたが、グループディスカッションでは、同グループの先生方に多くの貴重なご質問・提案を頂きました。今回、賞を頂けたのは、ご一緒させて頂いた先生方のお力添えがあったからと考えています。改めて御礼申し上げます。

今回、(夜10時を過ぎてもグラス片手にポスターの前で議論を重ねられている)アカデミアの先生方の研究に対する熱意、考え方、日々の本音に触れたことは、企業の人間として、大変新鮮な経験となりました。また、専門分野や所属が違っても、色々な意見を忌憚なく言い合える大変有意義な2日間でした。

「基礎的な内容に加え創薬への展開も考えているため、特にアカデミア以外の企業の方との特許戦略の話ができたことが一番の収穫でした。」
徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔組織学分野 寺町順平

今回、私はディスカッションセッションにて骨破壊性腫瘍において、ある分子が腫瘍進展のみならず、骨系細胞においても骨病変形成に寄与していること、その分子が治療標的となることを発表させていただきました。私の発表では、基礎的な内容に加え創薬への展開も考えているため、特にアカデミア以外の企業の方との特許戦略の話ができたことが一番の収穫でした。

また、若手の先生が中心の会であったので、忌憚ない意見をいただけたことや、専門外の先生方への説明ということで、自分自身も今まで気が付かなかったことを認識することができ、勉強になりました。特に、ディスカッションセッションでは学会形式とは違い、演者とだけでなく、聞き手どうしでも質問・意見・考えを述べることができ非常に有意義でした。

「各方面でご活躍されている先生方から的確なご指導をいただき、異分野の先生方から自分の研究がどのように見えるかという点で参考になりました。」
大阪大学大学院医学系研究科・感染免疫医学講座/生命機能研究科・個体機能学講座
免疫細胞生物学教室 水野 紘樹

この度は優秀ディスカッション賞にご選考いただき、誠にありがとうございます。
私は白血病研究を行っており、その微小環境を構成する、骨全般の最新の研究や研究手法について学ぶためSSRに参加させていただきました。

実際に松本先生の骨代謝研究の歴史についてのお話は、普段聞けない話を聞くことができ非常に勉強になり、佐久間先生・今泉先生のお話は今後自分自身の研究をどう展開するかという点でとても良い刺激となりました。

グループディスカッションでは発表を行いましたが、各方面でご活躍されている先生方から的確なご指導をいただき、異分野の先生方から自分の研究がどのように見えるかという点で参考になりました。また、同室となった先生とは研究内容のみならず、研究生活についても深く話をすることができ非常に有意義でした。

今回得た知識やアイデアを糧に骨代謝研究をすすめていきたいと思います。