Skeletal Science Retreat 日本骨代謝学会主催による骨代謝スクール

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特別講演の先生方

特別講演

井上 大輔 先生
帝京大学ちば総合医療センター病院長 第三内科学講座

講演概要

基礎と臨床はどうつながるのか?

基礎研究には「臨床的な意義」や「臨床へのインパクト」が求められることが多い。私自身はこれらが絶対的に必要とは思わないが、現在の研究が最終的にどのように役立つのかということは常に問う必要がある。MD/PhDの立場からは、たとえ基礎研究であってもclinical questionとリンクするものであってほしいと願う。一方、基礎の研究者にとっては、研究の臨床的な意義やニーズは理解し難い面もある。本講演では、研究の中で基礎と臨床をどうつなげていくのか、その中でどのような発想で研究テーマを創出していけば良いのか、私自身の拙い経験も振り返りながら議論したい。

略歴

昭和63年 6月  東京大学医学部附属病院分院研修医
平成 1年 6月  公立昭和病院内科レジデント
平成 2年 6月  東京大学医学部附属病院分院第四内科医員
平成 5年 8月  エール大学医学部細胞生物学教室(Baron教授)
平成 9年10月  徳島大学医学部附属病院第一内科 医員
平成 11年 5月  徳島大学医学部第一内科 助手
平成 15年 4月  徳島大学大学院生体情報内科学  講師
平成 18年11月  帝京大学ちば総合医療センター第三内科 講師
平成 21年 1月  帝京大学ちば総合医療センター第三内科 准教授
平成 25年 6月  帝京大学ちば総合医療センター第三内科学講座 教授
令和 4年 4月  帝京大学ちば総合医療センター 病院長(併任)
令和 6年 4月 帝京大学ちば総合医療センター第三内科学講座 主任教授

骨代謝学会関連

日本骨代謝学会理事
日本骨代謝学会 臨床プログラム推進委員会委員長
Associate Editor of JBMM、Endocrine Journal、 Osteoporosis and Sarcopenia
Research Interest:
1991-1993 PTHrPの発現調節機構
1993-1997 破骨細胞分化の制御因子の同定、破骨細胞の不死化
1998-2006 力学的負荷による骨形成促進のメカニブム、IL-11の役割
2006-現在 続発性骨粗鬆症(COPD、糖尿病など)の病態解明

特別講演

石井 優
大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学

講演概要

生きた骨の中で、骨代謝の本質を見る

百聞は一見に如かず、という通り、見ることから得られる情報は、質的にも量的にも豊かである。演者はリウマチ内科医としてどうして骨が壊されるのかを理解したいと思い、顕微鏡システムを独自に改良し、生体内を生きたままで注目する組織・臓器を経時的に低侵襲で観察する技術(生体多光子励起イメージング技術)を独自に開発して、破骨細胞・骨芽細胞の動態・機能をリアルタイムで解析することに成功してきた。その他にも最近では、肺や肝臓などにおける炎症病態や続発する組織傷害から異常な線維化に至る過程を経時的に解析し、特徴的なマクロファージ群が誘導されることを発見してきた。またこういった基礎医学的研究に加えて、最近では生体イメージングを駆使したヒト診断法「切らない生検」の開発にも取り組んでいる。本講演では、これまでの演者の研究開発の流れを、苦労話を交えて紹介したい。

略歴

1998年 大阪大学医学部医学科卒業
2006年 米国国立衛生研究所・アレルギー感染症研究所客員研究員
2009年 大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任准教授
2013年 大阪大学大学院医学系研究科教授(現職)
2018年 医薬基盤・健康・栄養研究所プロジェクトリーダー(兼務)
2025年 大阪大学大学院医学系研究科長・医学部長(現職)